吃音でも言いたいことってあるよね。
突然ですが、難発性の吃音をお持ちの方、こういうことってありませんか?
- 自己紹介で自分の名前が発せないときがある。
- レストランで自分の発音しやすい言葉のものを注文する。
というように、自分の言いたいことが上手く言えなかったり、似た意味の言葉を変えたりしたり。僕も今でもそうするときもあります。
他の吃音の人がどうかはわかりませんが、僕は吃音は対人関係にのみ起こると思っています。つまり、ひとりごとでは吃ることはないということです。(Siriはぎりぎりセーフかな?)
それで、言葉を言えないのって、もちろん本当に体が硬直してしまって話したいけど話せないっていう状況もあるんですが、そうでない場合もあるのはないでしょうか。
- 他人に遠慮しているとき。
- 苦手な人と話すとき。
1番は、他人に遠慮しているときですね。僕がよくやってしまうのは、人が話しているときに話を割って自分が話に混ざってはいけないのではないかと勝手に思ってしまうことです。これに関しては、吃音じゃなくても、コミュニケーションが苦手な人もそうかもしれません。
でも、話に割って入ったからといって、本当にその人は嫌な顔をしますか?大抵の人は、話に入ってきたとしても特に気にしないと思います。むしろ、あんまり話していない人の話を聞きたいという場合もあります。
自分が気にしていることでも、他人って案外気にしないことが多いです。
2番目は、苦手な人と話す時。僕は特に、意見をストレートにいう人が苦手です。そういう人の前だと、自分が後づさりしてしまう感覚になります。
そこで、こういう人を避けます。でもそうすると、また同じような人と不思議と出会うことがあります。これはなぜでしょう。
これって僕が考えるかぎり、家族関係に帰着するのではないかと思いました。例えば、父親との関係。父親がストレートにものを言う人であれば、そのお子さんは内気になったりします。そのお子さんは自分の言いたいことが自分のペースで言えず、自分の本当に言えないことが多いです。
たまには、自分の言いたいことを勇気を出して言ってみましょう。完璧に言葉にしなくてもかまいません。どもって言えなくなってもかまいません。言いたいことがわからなくなったら、「もー、わからない!」と素直に言ってみてもかまいません。自分の言いたいことを素直に言う。これがとっても大事です。(と自分にも言い聞かせる。)
といっても、最初から素直に言うのって、とっても難しいですよね。もし素直に言えないのでしたら、まずは今の正直な気持ちを信頼できる人に話してみてはいかがでしょう?
言いたいことがいえない・勇気がでない、ということを他人と話しているだけでも、案外自分の感情や思考が整理されると思います。
それで、言いやすい人に、まだ言ったことのないことや思っていることを素直に伝えてみる練習をしてはどうでしょう。その練習を徐々にやっていけば、苦手な人に対してでも、以前よりは言いたいことを言えるようになっていると思います。
もちろん、無理に自分の言いたいことを言う必要はありません。でももし、自分が本当に言いたいと思ったら、自分の気持ちに素直になって、それを言ってみましょう!
(もちろん自分の話せるペースで。)
言えば何かが変わるかもしれません。